毎年学校が始まる9月初旬は、「そろそろ仕事を始めたい」「夏休みが終わったので仕事探しを再開したい」と考える方が増え、求人への応募や問い合わせが動き始める時期です。実際、8月のお盆明け~9月は夏休み明けの主婦層など、求職者の動きが変化する時期ともされています。
ところが、2026年の9月は例年とは少し違った動きが見られます。
その大きな理由の一つが、11年ぶりとなる5連休「シルバーウィーク」です。
今年は「9月から働く」より「連休が終わってから」
2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水・祝)までの5連休。
さらに9月24日(木)・25日(金)に休暇を取得すれば、最大9連休にすることもできます。
この大型連休を控えていることから、例年なら8月後半~9月初旬に動き始める主婦の方も少し様子を見ながら仕事を探している印象があります。
「仕事は探したいけれど、せっかくの連休があるので、働き始めるのはその後にしたい」
そんな心理が働いているのかもしれません。
求職者にとっては、9月前半に急いで勤務をスタートするよりも、シルバーウィークを一つの区切りとして、その後に仕事を探すという選択がしやすい年になっています。
採用企業側にも変化が
こうした求職者の動きを受けてか、今年は採用企業側にも柔軟な対応が見られます。
実際に求人を見ていると、「勤務開始日は相談OK」「9月下旬から勤務OK」「シルバーウィーク明けからの勤務でもOK」といった、スタート時期に余裕を持たせた求人が目立ちます。
企業側も「今すぐ働ける人」だけにターゲットを絞るのではなく、連休後に仕事を始めたい人まで視野に入れて採用活動を行うことが重要になっています。
9月は下半期に向けて採用を強化する企業も多く、2026年も中途採用を再加速させる動きが見込まれています。
「応募が少ない=求職者が少ない」とは限らない
採用担当者の方には、今年の9月は特にこの点を意識していただきたいところです。
9月前半に応募が少ない場合でも、必ずしも「求職者が減っている」とは限りません。
「連休が終わってから働きたい」
「もう少し求人を比較してから決めたい」
「家族との予定を優先して、仕事探しは連休後にしたい」
というように、応募するタイミングを後ろにずらしているだけという可能性もあります。
そのため、今年は9月前半の応募数だけを見て判断するのではなく、シルバーウィーク明けの動きまで含めて採用状況を見ることが大切です。
今年の9月は「待つ採用」も大切
11年ぶりの5連休となる2026年のシルバーウィーク。
例年の9月とは少し違い、求職者・採用企業の双方が「連休後」を意識した採用活動になりそうです。
9月前半に思ったように応募が集まらなくても、焦って求人内容を大きく変えるのではなく、シルバーウィーク明けの求職者の動きを見据えて求人を掲載し続けることも一つの戦略です。
そして連休が明ければ、秋からの新しい仕事を探す人が一気に動き出す可能性もあります。
今年の9月は「9月初旬」だけではなく、「シルバーウィーク明け」までを一つの採用期間として考えることが、採用成功のポイントになりそうです。